抄録
距離マトリクス画像のハフ変換時にしきい値によって画像中の直線の明確さが著しく異なり音声認識に適切なしきい値を得ることは容易でない.本研究では,適切なしきい値を設定するためのパラメータとして,白ピクセルの割合(Aパラメータ)と白のランレングス(Bパラメータ)に着目し都道府県名を対象とした実験により以下の検討を行った.(1)距離マトリクス画像を二値化する場合のしきい値とAパラメータおよびBパラメータとの相関を求める.(2)Aパラメータ/Bパラメータと単語音声認識率との相関を認識実験により求める.(3)AパラメータとBパラメータを変化させた場合の認識率を比較しいずれが優れているかを考察する.