主催: 電気関係学会九州支部連合大会委員会
音声信号のフォルマント周波数を抽出することで母音は識別することができ、音声合成の特徴量としても使うことができる。一般に、フォルマント周波数の抽出する方法として線形予測法やケプストラム分析法が用いられるが、フーリエ解析では高調波の周波数成分が出現し、識別を行う上で誤認識を引き起こす。非線形信号処理の一つとして、モルフォロジカルフィルタがあり、特徴抽出手法の一つに、パタンスペクトルがある。これは線形手法におけるフーリエ変換のパワースペクトルに相当している。本論文では、非線形手法であるモルフォロジカルパタンスペクトルを用いて母音のフォルマント成分の抽出を行い、従来法と比較し検討した結果を報告する。