主催: 電気関係学会九州支部連合大会委員会
構音障碍の自動診断・リハビリ支援のためのシステム構築を目的として,障碍音声の特徴評価とその可視化と定量化に関する検討を行っている。特に,発語における母音の構音歪みについては,障害症状の指標として,あるいは発声機能回復を図る上で重要なファクターとなる。本稿では,この母音特徴の抽出と可視化・定量化のための処理方式について提案している。具体的には,先に報告した母音の色彩化特徴量を基に構音空間を定義し,構音検査語群である50語音声群の母音スポッティング・ラべリングにより抽出される母音フレーム群の自動マッピングにより母音構音の特徴の可視化を試みる。