抄録
近年、工業化の進展によりエネルギー消費量は増加傾向にあり、電気機器の省エネルギー化が求められている。また、近年レアアースの価格高騰や中国のレアアース輸出枠削減が問題となっていることから、永久磁石を用いないリラクタンスモータが注目されている。本研究ではリラクタンスモータの回転子セグメント部に方向性電磁鋼板を用いることにより高効率化並びに高トルク化を検討した。方向性電磁鋼板を用いるにあたり、磁気異方性を考慮する必要があるため、ベクトル磁気特性を考慮した。しかし、回転子は直流場となるためベクトル磁気特性の適用が困難である。そこで、近似的にベクトル磁気特性を考慮して特性解析を行った。