抄録
コグニティブ無線とは、動的スペクトラムアクセスにより、ライセンスを持つ一次利用者の未使用周波数帯を検知し、二次利用者が通信をする際にその周波数帯を利用することで、周波数帯域を有効に利用できる技術である。二次利用者が攻撃者から一次利用者と類似した電波を受信した場合、スペクトラムを他の利用者が利用していると誤認識してしまうPUE攻撃が問題となっている。対策として既存手法WSPRTを紹介する。シミュレーションによって、検知漏れの確率が攻撃者の存在範囲により4割程度になる恐れがあることを確認し。WSPRTを実用化するため、二次利用者間に情報を共有することで、WSPRTに基づく協力型の検知モデルを提案する。