抄録
2012年の9月以降に国際宇宙ステーションから放出されることが決まった福岡工業大学の超小型人工衛星FITSAT-1(にわか)の通信システムについて述べる。 同衛星は主ミッションとして、5.8GHzのアマチュア無線帯を使って、115.2kbps(FSK)で衛星カメラの画像を転送する実験を行う。また、副ミッションとして、高輝度LEDを使った光通信の実験を行う。衛星は他に430MHzのアマチュア無線帯を使ってビーコン(CW)及びAX.25パケット(1200bps, AFSK)でテレメトリを送る。地上からのコマンドは同じく430MHz帯を使ってAX.25パケットで送る。他にバックアップ系としてDTMFでコマンドを送ることができる。