抄録
近年、生体の画像化技術は医療の現場において欠かせない技術の一つとなっているおり、その発展のために様々な研究が行われている。本論文では腫瘍の早期発見を目的とした新しい画像化技術の一つとして電気・超音波マルチイメージングを提案し、その可能性を検討した。試作機を製作し、モデル実験とし0.1%食塩水中に異種媒体を配置し、電気及び超音波イメージングを行いその有用性を検討した。結果から電気・超音波マルチイメージングシステムは異なる情報を同時に提示することが可能であり、異なった情報を有する画像を組み合わせることにより、より高度なイメージングの可能性を有していると分かった。