抄録
太陽電池などの分散電源の大量導入、あるいはこれからの電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及により、配電系統の重要性やその解析対象の複雑性はより高まることが考えられる。そのために、配電系統の異常時の予測技術や解析技術の高度化が望まれている。EMTPを用いた電磁過渡現象に関する送電系統に対する解析例は多数あるが、配電系統の短絡事故発生時の解析例はそれほど多くない。 本研究では、遮断器の遮断条件の検討を対象に配電系統における電磁過渡現象解析のためのモデルの構築を目標とし解析を行い、過渡回復電圧TRVやTRVの初期上昇率RRRV(Rate of Rise of Recovery Voltage)を検討した。