主催: 電気関係学会九州支部連合大会委員会
インバータ駆動のモーターで問題となる巻線の放電による劣化について,その状況を模擬できる試験システムの構築を行った。10kHzで正負交互に発生する急峻な立ち上げりをもつ高電圧インパルスをエナメル線ツイストペアに印加したときの部分放電の特性を調べた。放電開始時とそれよりわずかに高い電圧を印加したときの放電の様子をICCDカメラで観測し,電圧電流波形との関係を明らかにした。さらに,時間経過によるエナメル線ツイストペアにおける放電箇所の変動や消滅過程を観測した。ツイストペアの楔状ギャップでの高繰返しのパルス放電の特徴的な振る舞いがわかった。