主催: 電気関係学会九州支部連合大会委員会
モールド機器では剥離やボイドの存在により絶縁性能の低下が懸念される。この観点から、エポキシ樹脂の固体絶縁システム中に人工的なボイドを生じさせて、その基本的な部分放電挙動を解明する。本研究では、初期電子の不足に起因する放電遅れを考慮して、形状が明確な人工ボイドを有するエポキシ樹脂絶縁システムに対するX線照射効果を検討している。本報告では、エポキシ樹脂中の球状ボイド試料に対して、X線照射により発生する部分放電放射電磁波をループセンサによって取得した結果を報告する。さらに、実験結果を用いた部分放電源位置標定の評価も行う。