抄録
海洋温度差発電とは,海洋の表層の温海水と深層の冷海水との温度差を利用する発電方式である.海洋温度差発電は海洋の自然エネルギーを利用していることから,運転時に二酸化炭素が排出されないため,温室効果の抑制が期待できる.また,環境にやさしく半永久的に利用可能な次世代の発電システムとして期待されている.海洋温度差発電プラントは僻地や海洋上に設置する場合が多いため,遠隔地から発電プラントの状態を監視・制御できることが望ましいとされている.本研究では,海洋温度差発電プラント遠方から操作できる遠隔操作システムの開発を目的としている.