抄録
近年,信号の表現方法としてスパース表現が盛んに研究されており,顔認識に応用した手法としてSparse Representation-based Classification(SRC)が報告されている.実際の顔認識では照明やカメラパラメータなどに変化が生じるため,本研究では照明変化に頑健なSRCについて検討する.提案法では,SRCの認識に用いられるスパース表現の基底を操作することで,認識対象顔画像の雑音を検出しやすくするようにした.提案法の性能を評価するため,多数の顔画像データを用意し,認識実験を行った.従来のSRCと比較して,特定の状況下において認識率の改善がみられた.