抄録
太陽光発電は自然エネルギーを利用しかつ二酸化炭素を排出しない発電であるため非常に注目を浴びている発電方法の一つである.このため,太陽電池を利用した機器やシステムの開発が盛んになってきている.しかし,実際に太陽電池用機器やシステムを開発するには想定規模に見合った太陽光パネルを準備しなければならず,その設置場所の確保やコストが問題となる.そこで、本稿では太陽光発電システムを容易にかつ低コストで開発するために,スイッチング電源と小容量太陽電池を用いて仮想的に大容量太陽電池を模擬する太陽電池ブースターの開発について述べる.