抄録
プラズマディスプレイパネル(PDP)は、微小なセル内の放電により紫外線を発生させ、その紫外線をセル壁面に塗布された蛍光体で可視光に変換し、画像を表示するディスプレイである。これは蛍光灯と同様の発光形態であるがPDPの発光効率は蛍光灯の発光効率に比べ1/10以下と非常に低く、そこに大きな効率改善の余地がある。それに関し、維持電極の幅を従来の電極よりも狭くして放電長を制限することにより高Xe分圧下において効率が良くなることが報告されている。そこで、放電の構造が発光効率にどのように関わるかを明らかにするため、高発光効率PDPマイクロ放電に対し、分光計測を行った。その経過について、報告する。