抄録
近年、液体に関する放電は世界中で幅広く研究が進められている。液中での放電は、気中とは異なる発生の機構や進展形態が見られ、同時に紫外線,衝撃波,超高電界、気泡、活性なラジカルを生成する。その中でも、衝撃波は大きな圧力変動を生じ菌類の細胞膜を物理的に破壊するため、医療やバイオへの応用、液体の殺菌へと利用されている。今回我々は、化学分析によく用いられているキュベット内で直接放電を発生させる技術を開発し、衝撃波を含めた水中放電の様子をレーザシュリーレン法により観測を行った。これら諸現象の詳細な観測を通して,水中放電の理解を深めることを目的とし考察を行った。