電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
セッションID: 06-1P-06
会議情報

加熱劣化した絶縁油の帯電特性に及ぼすBTAの添加効果
*志間 健一匹田 政幸小迫 雅裕土江 基夫西村 寿紘
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
著者らはこれまでミニ静電テスタの作製を行い油の帯電度測定が可能であることを確認した。また,新油,経年油と混合油の帯電度および体積抵抗率を測定し,帯電度と体積抵抗率の関係を調査してきた。さらに,体積抵抗率を測定する際の吸収電流から電荷の移動度にも着目し,帯電特性と導電特性の関係について調査した。その結果,BTA(ベンゾトリアゾール)添加による流動帯電抑制メカニズムとしてBTAの解離によるものである可能性が示唆された。本稿では10 ppmおよび33 ppmのBTAを添加した試料油の帯電度および体積抵抗率,移動度,キャリア濃度の測定,算出を行うことで,BTA解離と流動帯電抑制の関係を検討した。
著者関連情報
© 2012 電気関係学会九州支部連合大会委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top