抄録
近年室内環境汚染が問題となっており、それは私達にとって最も身近な環境問題であるため、改善に取り組まなければならない。室内環境汚染によるさまざまな健康障害を総称してシックハウス症候群といい、揮発性有機化合物(VOC)はその要因の一つであると考えられている。
本研究室では、室内環境汚染物質の浄化を目標にかかげ、その方法としてVOCの一つであるトルエンを、本研究室で名付けた負極性スプレッドコロナ放電を用いて処理するというコンセプトのもと実験を行っている。
現在我々の研究室では、放電プラズマリアクターの放電極系の最適化に取り組んでおり、放電極系の形状や配置などの様々な観点からトルエン処理特性の改善を行っている。