抄録
我々は、商用周波における人体抵抗や接触感電時体内の電流密度及び電界強度の解析を他機関によって開発された人体詳細モデルとSPFD法を我々が一部修正した数値解析手法(以下:修正SPFD法)を用いて行おうとしている。本稿では、上記の数値解析手法における解析結果の妥当性を検証するため、生体の導電率を模擬した2媒質モデル内の誘導電界の測定装置を試作し、同装置を用いて電界強度の測定を行った。測定結果の他に有限要素法による数値解析を行い我々が開発している修正SPFD法との比較を行った。その結果を報告する。