抄録
人の前腕関節を構成する橈骨と尺骨の運動モデルを,上肢疾患の治療およびリハビリの計画立案に応用する試みがあると報告されている.
上記の運動モデルとして,湾曲した形状の前腕骨2本を直線リンクで表現し,各骨の端点2箇所を含めた4リンク機構が一般的である.しかし従来の運動モデルでは,各リンク長およびモデルと前腕関節の角度検証についてあまり議論されておらず,評価と客観的分析が十分に行われていない.従って,これらのモデルパラメータ決定法や分析項目の妥当性を検証することが必要である.
本稿では,CTにより5パターンの回内・回外姿勢での前腕骨の動作を撮影し,それらの分析結果について述べる.