抄録
第一沿面コロナの残留電荷が存在する場合の第二沿面コロナを、電極と固体絶縁体間のギャップ長gを種々変化させて、イメージインテンシファイアを装着したデジタルカメラで観測した結果、第二沿面コロナはg=0.0~0.2mmまでは第一沿面コロナの外側に、g=0.3~0.6mmでは内側と外側に、g=1.0mmでは内側のみに進展することが観測された。さらに、第一沿面コロナの残留電荷を考慮して電界計算を行い、励起数が最大になる点を求め、第二沿面コロナの発光強度が最大になる点と比較した。その結果、実測値と計算値は良く一致することから、励起数が最大になる点から第二沿面コロナは進展すると考えられる。