抄録
本研究では、平行平板電極にアクリル板を挿入し負インパルス電圧印加時のコロナ開始電圧の推定を行った。実験では平行平板電極のギャップ長を5,10,15,20,25mmに調整し、厚さ1,2,5,10,15,20mmのアクリル板を平行平板電極ギャップ間に挿入し、昇降法を用いてコロナ開始電圧を測定した。さらに、電子なだれの進展に伴う電子の衝突励起による光子が陰極に到達し、二次電子放出により陰極から放出される電子数が1となる電圧を求めコロナ開始電圧の推定値とした。
その結果、平行平板電極にアクリル板を挿入した時の実測値と推定値はほぼ一致することが分かったので、これらの結果について報告する。