抄録
現在市販されている電力計は記録値の保存や有効電力、電流、電圧の実効値だけでなく力率、周波数、位相なども測定可能なため高価である。また電力の演算には電流を測定する必要があり、測定には配線をクランプするか電流計測機能を持つ機器を機器とコンセントの間につなぐ必要があるため消費電力の測定には手間がかかる。そこで本研究では分電盤と消費電力を測定したいコンセント間に電圧計を配置することによって、安価で手軽に消費電力を電圧計のみで推定する。また、推定した消費電力を定期的に機器の使用者に公表することによって、機器の消し忘れを判別することが可能な省エネルギー診断を行う。