抄録
火山噴火史研究においては,第1次資料である露頭地質データの蓄積が極めて重要である.これまでにも露頭データベースを作成しようという試みは数多くなされているが,非定型かつ大量のデータを効率的に収集,管理するには至っていない.本発表では,露頭データベースを作成するにあたり,どのような要件が必要とされるか,どのようなアプローチが適切かを検討する.更に,プロトタイプとして用意した2種のサイト,(1)特定多数の専門家により編集された一般向けの情報を公開するための噴火史情報ページおよび(2)不特定多数の一般ユーザからの情報提供・共有を目的とした地図情報サイトを紹介する.