抄録
建築系大学においては、設計演習を通じて設計スキルの習得を図っているが、時間的な制約から必ずしも十分な効果は得られていない。
著者らは、設計スキルの効率的な習得を支援するための設計教育支援システムを開発し、適正解探索支援機能等の有効性を確認している。しかし、同システムは編集操作に対する建築物データの一貫性の管理を関係者が直接行っているため、記述性や保守性に課題がある。
そこで、建築物を構成する部材や素材の構造と性質を記述するための建物モデル記述言語を新たに定義し、一貫性の管理を自動化することによりシステムの記述性と保守性の向上を目指している。本論文では、建物モデル記述言語とその処理系について述べる。