抄録
計算機上で様々な図形を表現できるようになり,計算機工学の分野のみならず,映像技術や画像技術など人々の身近な場での応用がなされている.従来はキーボードやマウスなどの入力装置を用いて操作していたが,ディスプレイが入力装置の役目も果たしているタブレットPCを用いてこの操作をさらに直感的かつ簡潔に行うことができる.
本研究では,通常複雑で多くの演算を要する3次元図形の頂点の座標操作や面の分割による細部変形などの操作を直感的な入出力インターフェースを通し,人間が形状に直接触れる感覚で手の形や動きがそのまま造形に反映されるようにすることで,使用者の負担を減らし,図形作成の作業効率を向上させる.