抄録
我々は高速成膜が可能であるPLD(Pulsed Laser Deposition)法を用い、(1)優れた耐食性と(2)比較的優れたレマネンスエンハンスメントを持つ等方性Fe-Pt系磁石膜を作製してきた。本研究では、高飽和磁化を持つソフト磁性膜(α-Fe)と上記のFe-Ptハード磁性膜を用い、ハード相–ソフト相間の交換結合を利用する手法に着目した。その結果、α-Fe層の厚さの増加に対し、最大磁化(磁界1600 kA/m印加時の磁化)は増加するものの、残留磁化ならびに保磁力の向上は困難であることを確認した。本発表では、α-Fe層との積層の問題点や他のソフト磁性膜の検討についても報告する予定である。