抄録
画像のマッチングにおいて高い位置合わせ精度を持つ手法のひとつに位相限定相関法というものがある.位相限定相関法を画像検索に用いることにより高い精度を期待できる.しかし,位相限定相関法は計算コストが大きいためにマッチング対象を減らしておくことが望ましい.対象を削減するひとつの手段は空間インデックスを用いることである.しかし,削減する精度は空間インデックスを構築する際に用いる特徴量として,どのような特徴量が良いかわかっていない.本研究では様々な周波数の特徴量に基づく特徴量を比較検討した.その結果,ノイズの入った画像に対し,低周波の領域を用いる特徴量が有効であることを示した.