抄録
SiCやGaNといった次世代パワーデバイスを使用した電力変換器は電力損失低減や高周波動作,小型化が期待されている。それに伴い,高速応答や高周波スイッチングによるモータ制御技術が求められる。本研究では複雑な制御演算を含む交流電源で駆動する表面磁石型永久磁石同期電動機(SPMSM)の速度制御システムを構築する為,高速演算で柔軟な変更が可能であるFPGA (Field Programmable Gate Array)を用いてモータ制御演算のフルハードウェア化を行っている。スイッチング周期の高速化(100kHz)により,ハードウェア制御の特性を活かした高速制御系を構築し,その有効性を確認したので報告する。