抄録
我々は現在,Moodleを用いた理工系の大学や高専における,プログラミング教育を支援するツールの開発を進めている.本ツールは,プログラムやトレース表に対する穴埋め問題を用いて様々な難易度の問題を学生に出題し,学生の解答過程のログデータを収集して理解度を把握することを目指している.本ツールで使用するプログラミング問題は,再利用や加工を容易にするため,プログラム本体と穴埋めのマスク情報のように分離して記述され相互関係を持つ.本稿では,このような構造と相互関係を記述するためのXMLフォーマットの設計について説明する.