抄録
熊本大学黒髪南地区では、建築の石原が、当日の最高気温予測に基づいて最大電力需要を予測する式を作成し、数年前から、夏季の電力需要抑制のために学生を含む全構成員に最大電力予測を周知している。しかし、2011年3月以降強く節電が進み、石原の予測式との乖離が大きくなった。そこで、2011年と2012年の夏季の最大電力を被説明変数とし、気温、1日前の最大電力などを説明変数とする回帰式を新たに作成した。本報告では、この新たに作成した回帰式を紹介し、2013年の最大電力の実績値に対し回帰式の精度を検証し、回帰係数から需要構造について推定するとともに、石原が作成した従来の式と比較することで2011年以降の節電効果を検証する。