抄録
近年、医療用MRIの励磁用コイル開発に向けて、高温超伝導体を用いた脱ヘリウムや高磁界化への期待が高まり、その技術導入が進んでいる。しかしながらMRIには厳しい磁界減衰率が要求され、Y系超伝導テープ線材を用いる際、線材の磁化による遮蔽電流の緩和がその磁界の時間的な均一性に影響を及ぼしてしまう。そこで本研究では、テープ線材に流れる遮蔽電流が緩和したのちにMRIの励磁用コイルを使用するという手法に向けて、鞍型ピックアップコイルを用いて超伝導線材の磁化緩和特性を求め、そこに流れる遮蔽電流の緩和特性を明らかにすることを目的としている。