抄録
同時全周形状復元において,提案手法では大域的最適解を求めるために進化計算アルゴリズムを使用している.同時全周形状の復元では,入力された各形状に対して,剛体変換を行うためにそれぞれ7変数を割り当てる.そのため,入力形状が増えるほど,最適化すべき変数が増大する.また,同時位置合わせのため,すべての形状が同時に正しい位置へ動くことができなければ,良い評価値とならず,局所解に陥ることがある.本論文では,同時全周形状復元の問題において,jDEとIPOP-CMA-ESの2つのアルゴリズムの性能比較を行うことで,jDEが安定的に大域的最適解を発見することができたことを示す.