抄録
固体高分子型燃料電池の出力の核となるMEAを作製する際、電極材料にカーボンナノチューブを用いることで出力が向上することがわかっている。本研究ではカーボンナノチューブの表面を放電によって生成したオゾンで酸化処理し、MEAの作製時にアノード側、カソード側の電極材料に表面改質したカーボンナノチューブ、表面改質していないカーボンナノチューブの組み合わせを変えた4種類のMEAを作製した。作製したMEAで出力特性実験、インピーダンス測定を行った。その結果、アノード側の電極材料のみ表面改質したカーボンナノチューブを用いて作製したMEAの出力が一番良い結果となった。