抄録
近年,大気圧プラズマジェットのバイオ分野への応用が注目されている。この場合,液体が関与するプラズマ化学反応メカニズムが重要であると言われている。本研究では活性酸素(ROS)と呈色反応を起こすゲル状試薬を用いて,プラズマジェットによって液底に輸送されるROSの分布,量について調べた。液底に輸送されたROSの検出に関する報告例はなく,本研究分野の発展に有益な結果が得られている。本発表では,酸素濃度,印加電圧,周波数などのプラズマジェットの発生条件が液底へのROS輸送に与える影響についての実験結果を報告する。