抄録
近年,温室効果ガスによる地球温暖化や化石資源の枯渇が問題となっており、これらの対策として電力の有効利用や省エネルギー化が急務となっている。省エネルギー化の1つとして変圧器などの鉄心材料にアモルファス磁性材料を適用することが挙げられる。アモルファス磁性材料は低鉄損であり優れた軟磁気特性を持っている。しかしながら、磁歪が大きいため加工すると応力により磁気特性が大きく劣化し、また飽和磁化が小さいため磁気飽和を起こしやすく、鉄心が大型化し重量が重くなるといった欠点がある。本研究では低磁歪・高飽和磁化アモルファス磁性材料の試作と磁歪評価を行った結果を報告する。