抄録
本研究では,正当な所有者以外が利用できない秘密鍵を用いた暗号方式を提案する.この方式には,利用者の端末のフィンガープリント情報を利用する.提案方式は従来の暗号研究とは異なり秘密鍵の安全性を重視している.利用者が秘密鍵を漏洩させた場合であっても,その秘密鍵は鍵ペアを生成した端末以外では動作しないことを保証できる.この方式を任意の公開鍵暗号方式と組み合わせることにより,当該の端末以外は秘密鍵を使用できなくすることができる.そして,ユーザの端末フィンガープリント情報を再暗号化に利用するため,秘密鍵自体は一度も外に出ることがない.従って,ユーザ自身が転送した場合でも秘密鍵の安全性を保証できる.