抄録
近年、実際の人間などの動きをキャプチャし、その動きを3DCGキャラクタに適用するための研究が関心をもたれている。この研究では、kinectなどから得られたノイズを含む点群データを基に、3DCGメッシュモデルを変形させる方法を考える。そのために、マーカーなしで測定された点群の3次元位置情報と目的のモデルの頂点群の対応関係を決定する必要がある。本報告は、スペクトルによる低次元埋め込みの手法を用いて、少数の点の対応付けを計算した後に、対応付けを拡張する方法について検討している。具体的には、隣接グラフのLaplace演算子またはメッシュ構造のLaplace-Beltrami演算子などに基づくスペクトルについて検討した。