抄録
本研究は磁気軸受を用いて非接触を実現することにより極低温環境下で使用することが出来るポンプを作製するものである。特に軸受部の電磁石として超電導電磁石を用いていることを特徴とする。これにより電力消費を小さくしつつ軸受剛性の増大を図ることが出来る。最終的には20A程度の大電流を励磁しポンプとして機能させる。そして、軸受剛性、消費電力、ポンプとしての吐出量等評価を行い、超電導電磁石を用いることの有用性を示すことを目的とする。本論文ではその途中経過として2軸で20Aを目指した電流を励磁した加振実験の結果、及び現在作製している極低温ポンプを示す。