抄録
近年の高度情報通信社会においては、あらゆる場面でディジタル通信が行われており、伝送路上で発生するビット誤りを訂正・検出するための誤り制御技術が必要不可欠である。これまで、様々な誤り訂正・検出符号が研究されており、その中で、シャノン限界に近い誤り訂正能力をもつ符号として低密度パリティ検査符号(Low-Density Parity-check Code; LDPC)が注目されている。本論文では、非線形フィードバックシフトレジスタ(NFSR) から生成されるドブルイン系列を元にした2値系列を用いて低密度パリティ検査符号を構成し、そのビット誤り率特性を評価している。