抄録
近年、太陽光発電は我が国で注目を集め導入が進んでいる。しかし、太陽光発電システムに部分影が入りこむと発電量に大きな影響を与え、また出力低下は実際に部分影で覆われている面積以上の出力低下が起きるということが広く知られている。しかし部分影は天候不良による低日照と異なり日照部分の出力を活用することで影響を緩和可能である。本研究はGIS(地理情報システム)を利用し、部分影の解析に取り組む研究である。GISとは位置に関連付けられた様々な情報を、作成、加工、管理、可視化、共有するための情報技術である。GIS上で高さ情報を用いることでPVシステムにかかる部分影の一日の変化、季節ごとの太陽軌道による変化について解析した。