抄録
筆者らは,次世代の高分子電気絶縁材料の候補として,炭化水素系熱硬化性樹脂であるトリシクロペンタジエン(tricyclopentadiene:TCP)樹脂やジシクロペンタジエン(dicyclopentadiene:DCP)樹脂に注目し,それらの電気的特性を評価してきた。また,近年計算機の発展及び計算アルゴリズムの進歩に伴い,量子化学計算は実際的となってきており,革新的な材料設計手法としての適用が期待されている。そこで本稿では,量子化学計算を用いて前記樹脂の電気的特性を予測・解明することを目的とし,密度汎関数法(Density functional Theory:DFT)による計算を行った。得られた電気的特性を比較対象となるエポキシと比較をし,検討したので報告する。