抄録
近年,ガス絶縁変圧器の需要が高まっており,機器の小型化が求められている。そこで,筆者らは,機器の小型化にあたって高電界化しやすいSF6ガス/ポリエチレンテレフタレート(PET)複合絶縁系の絶縁性能評価を行うため,実験と初期電子に着目したVolume-Time理論による解析の両面から検討している。これまで,SF6ガス/PET複合絶縁系が形成するくさびギャップにおいて,インパルス電圧下での部分放電開始特性を測定し,かつVolume-Time理論により理論的に検討してきた。本報告では,SF6ガス/PET複合絶縁くさびギャップにおける放電発生箇所をVolume-Time理論を用いて推定し,パッシェン則との比較および考察を行ったので報告する。