抄録
本稿で提案する発振器は空間変調機能を持つアクティブアレーアンテナと一体化されるものであり,単層構造かつ簡易な構成である.ここで空間変調とは従来のPSK変調方式を応用したもので偏波角に情報を与えて通信を行う変調方式である.今回提案するガン発振器は2つのガンダイオード,スロットリング共振器,マイクロストリップ線路によって構成されている.このガン発振器は設計周波数において基本波が4ポートへ出力される.2つのガンダイオードの出力電力は20mW(最低)となっており,各ポート約8dBmの出力が得られた.これはガンダイオードの出力電力を十分発揮する結果が得られた.今後,アレーアンテナと一体化することで空間変調機能を持つアクティブアレーアンテナの実現が見込める.