電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成28年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第69回連合大会)講演論文集
セッションID: 10-2P-07
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多周波AR-CSI法による同心二層誘電体円柱の再構成ー適切な正則化パラメータの値設定ー
*丹生 直斗仙波 敬済工藤 孝人
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抄録
本稿では,自由空間中に同心二層誘電体円柱があるとし,そこに電磁波を照射することで得られる散乱データを基に比誘電率を推定する電磁波逆散乱問題について,正則化パラメータの値や外乱が再構成結果に及ぼす影響を数値的に考察している.解析手法として,多周波散乱データを用いた Contrast Source Inversion(CSI)法を適用している.CSI法とは,コントラストと解析領域内の全電界の積をコントラスト・ソースとして定義し,共役勾配法のアルゴリズムに基づいて,逆散乱問題を汎関数の最小化問題に帰着させる手法である.また,正則化法として,加算型の Total Variation 正則化法を組み込む.今後の課題として,比誘電率の適用範囲の拡大,虚像の除去等が挙げられる.
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© 2016 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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