抄録
スマートフォン端末の普及に伴い利用者の個人情報保護のための手法の一つとして署名認証の研究が行われている.今回は署名認証の精度向上のために永字八法という書道における考え方を取り入れる.永字八法とは漢字を書くために必要な8つの技法が永という字に含まれているということを表した言葉である.本研究では,認証を行う人は事前に認証用の署名とは別に永の字からいくつかのクラスタを作成し,テンプレートの署名が一画ごとにどのクラスタに属するかを決めておく.認証の際には一画ごとにどのクラスタに入るかを判定し事前に決めたものと一致するかという要素と従来のデータ間距離を判定に用いる.