ダイナミックフォント法を用いた中国語文字フォントの再設計法

抄録

本論文では、中国語文字フォントを標準的書体から草書体へと再設計する問題を考える。予め標準的な書体をもつ文字が、ダイナミックフォント法と呼ばれるフォント生成法によって生成されているものとする。多数の被験者から標準的書体と草書体の書字データをペンタブレットを使って収集し、それらの文字を構成する各ストローク間の長さと角度を特徴量としてサポートベクターマシンを使って学習する。それにより、標準的書体から再設計を行う際に、文字のストローク間の接続有無を判定する。その判定情報に基づき草書体へと再設計できる枠組みを制約付き平滑化スプラインの理論を用いて開発する。これらの有用性は設計例を用いて示される。