主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 平成29年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 70
開催地: 琉球大学
開催日: 2017/09/27 - 2017/09/28
バルク状金属に巨大ひずみ加工を行うことで,結晶粒がナノスケールまで微細化されたバルクナノメタルを作製できる.これまで,NbやVのバルクナノメタルの超伝導特性を調べてきた.本研究では,第1種超伝導体であるTaに着目し,巨大ひずみ加工によって導入される欠陥やナノ構造が超伝導状態に与える影響を調べるために,電気抵抗と磁化を測定した.初期磁化特性の測定結果より,バルクナノメタル化したTaでは,不純物添加や合金化によらず第1種超伝導体から第2種超伝導体へ移り変わることが分かった.また,加工によって上部臨界磁場Hc2や臨界電流密度Jcが上昇することが分かった.これらの超伝導磁気特性の変化について議論する.