主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 72
開催地: 九州工業大学
開催日: 2019/09/27 - 2019/09/28
震災等によるコンクリート造建築物の損傷部位の検出手法として,震災前後にレーザープロファイラで計測された三次元点群を比較することで,損傷部位を検出する手法の研究を行っている.異なる時期に計測された三次元点群を比較するために,点群の正確な位置や姿勢の調整や,点群の計測誤差の軽減を行った上で比較を行う手法を提案している.本稿では提案手法の評価のために,日本最古の居住用鉄筋コンクリート造建築物である軍艦島の30号棟の複数時期の三次元点群データを利用して分析を行った.分析結果により,わずか2年程度の時間経過で,壁面や柱の表面の剥落や傾きが増大し,損傷が急速に進行していることを検出できることを確認できた.