電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第72回連合大会)講演論文集
セッションID: 06-1P-05
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建物の二時期の三次元点群の変位分析による損傷部位の検出手法に関する研究
*張 君沛北山 耕平硴崎 賢一荒木 俊輔向井 智久
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抄録

震災等によるコンクリート造建築物の損傷部位の検出手法として,震災前後にレーザープロファイラで計測された三次元点群を比較することで,損傷部位を検出する手法の研究を行っている.異なる時期に計測された三次元点群を比較するために,点群の正確な位置や姿勢の調整や,点群の計測誤差の軽減を行った上で比較を行う手法を提案している.本稿では提案手法の評価のために,日本最古の居住用鉄筋コンクリート造建築物である軍艦島の30号棟の複数時期の三次元点群データを利用して分析を行った.分析結果により,わずか2年程度の時間経過で,壁面や柱の表面の剥落や傾きが増大し,損傷が急速に進行していることを検出できることを確認できた.

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© 2019 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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