電力線通信をインフラ点検用ロボットに応用することが期待されている。しかし、放射電磁波により外部の電子機器に悪影響を及ぼすことが懸念されているため、放射電磁波の最大値を評価する必要がある。これまで電力線に流れるコモンモード電流と放射電磁波に相関があることが分かっている。本報告では、VVFケーブルの先端にインフラ点検用ロボットを接続した場合について、電力線通信で用いられる周波数帯の信号を印加した場合のコモンモード電流を測定した。その結果、コモンモード終端条件に応じてコモンモード電流の定在波が観測された。また、電流の大きさは終端の平衡度に依存することが分かった。
