電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
2020年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第73回連合大会)講演論文集
セッションID: 09-1A-02
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特定紫外波長をダウンコンバートする集積型分光フィルタの開発(II)
*酒井 亮朱 峻鋒吉岡 宏晃森田 金市興 雄司
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抄録

PDMSを主材としたモノリシックで軽量なシリコーン光学系を用いた光学素子及び計測デバイスを作製している。CaF2微粒子をPDMSに一定濃度で分散することで特定紫外波長の光のみを透過し、他波長は散乱させる新しい分光メカニズムで機能する分光材料を開発した。更に、この機構の外殻部に散乱光を吸収・抑制するカーボン粒子を分散させたPDMSで覆い、出力部に色素分散層を組み込むことで特定紫外光のみを選択的に特定の可視光へ変換するPDMS集積型光学素子の開発を行い、核酸の定量測定で有用となる260nmから約481nm、280nmから約530nmへの波長変換及び分光機能を確認した。今後、本素子の内部構造等による分光性能及び波長変換効率の最適化について調査し報告を行う。

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© 2020 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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